我々はリバース(再生)を求め続けてきたのかも・・・
宇宙戦艦ヤマトの旅の目的は、
イスカンダル星へ行き、
地球の環境を再生させるシステムの
(コスモリバースシステム)
を受け取り、持ち帰ること・・・。
以前は、
地球は「汚染」されており「浄化」が必要
・・・とされていたので、
イスカンダルへは地球「浄化」のためのシステム
「コスモクリーナーD」を受け取りに行く物語だったが、
ヤマト2199」で書き換えられ
今は、もうあなたの世界観も
、コスモリバースに切り替わっているはずだ。
しかし、旧TVシリーズの最終話で
いとも簡単に青い地球が復活してしまったように
以後ヤマト自身も
何度も安直な復活を遂げている。
それはもちろん
ファンがヤマトの復活を望んだからに他ならないが、
復活のしかたは常に違和感がともなっていた。
たとえば「ヤマト完結編」を見たときの違和感。
初代館長、沖田十三復活!
・・・だが違う!
確かに沖田十三の雄姿をもう一度見たい(><)
と思うことはあったが、
誤診だかなんだかわけのわからない理由で
こそこそ生きながらえた沖田を見たかったわけじゃない。
たとえば「ヤマト復活編」を見たときに感じた違和感。
クルーは若返った。
ヤマトもパワーアップした。
だけど、歳をとった古代が生きている世界そのものが
虚構の様な気がしてならない・・・・。
古代は「さらば」で雪とともに散ったはずではなかったか・・・。
ヘタに生きながらえるから
だらだらと古代ファミリーのその後まで描くことになるのだ。
そんなシーン・・・誰が好んで観たがるだろうか・・・。
早いはなし、「ヤマト2」以降に作られた続編は
「ヤマト」であって「ヤマト」でない亡霊のような存在なのだ。
ヤマトをもう一度見たいと思ったとき
やっぱりイスカンダルへの旅から振り返りたい。
といっても原点のTVシリーズは
今となっては、何もか皆みすぼらしい・・・。
だから 「2199」 なのだ。
一度逝ってしまったヤマトは蘇る必要はない。
黒電話時代の語り部が語った物語を
スマホ時代の言葉で語りなおしてくれるだけで十分に面白い。
それを照明したのが
「宇宙戦艦ヤマト2199」だったのではないだろうか。
リバース(再生)!
それこそが
ワシらが求めていたものだったのかもしれない・・・。